「元」台湾在住ゲーマーレポート

台湾に住むゲーマーが、台湾のゲーム情報や日々の生活を報告

台湾のモバイルMOBA事情

モバイルMOBAと言えば、真っ先に思いつくのが「Vainglory」かと思います。

世界的に人気で、日本でも人気です。

ですが、台湾では全く流行っていません。

とは言え、MOBAというジャンルが人気がないわけではなく、PCでは、「League of Legends」が圧倒的な人気で遊んでいない人はいないぐらいです。

また、スマートフォンの普及率も高く、電車では皆スマートフォンでゲームをしています。 

 

私は、PCでさんざんやってるから携帯でまではやりたくないのかな、なんて考えていました。

が、2016年10月13日に「傳說對決」というモバイルMOBAがリリースされると爆発的な人気となりました。

公式Webサイト:https://moba.garena.tw/

これは、「League of Legends」の台湾地域での代理運営を行っているGarenaという会社がリリースしたゲームです。

「League of Legends」の運営会社のゲームと言うだけあって、まんま「League of Legends」のモバイル版です。

5対5ですし、マップもほぼ同じ、キャラクターも似たような性能のキャラクターが多いです。

移動は、タッチ式ではなく、仮想パッドによる移動で、ややアクション要素が入っています。1試合10~15分ぐらいで気軽にプレイできます。

リリースから2017年2月14日までのランキング推移は以下の通り。

f:id:in_taiwan:20170215194325p:plain

※出典:App Annie

 

リリース直後から現在まで、一定して1~3位、低くても10位前後、と人気を保っています。

 

私の考えは間違っていたとびっくりしましたが、実際ネット上でも「「League of Legends」で疲れてるのに、モバイルでまで疲れたいのか」なんていう書き込みもありました。

 

この大ヒットの要因は、元々「League of Legends」での運営ノウハウを活かしたマーケティング戦略による影響がでかいのだと考えられます。

今でも、ラッピングバスや街頭での広告、セブンイレブンとのキャンペーン等宣伝にかなり力を入れています。

 

また、今年は欧米へもリリース予定(現在は、台湾、香港、マカオ地域のみ)で、賞金総額1,000万米ドルの世界大会を開催する予定だそうです。

参考:https://gnn.gamer.com.tw/2/142292.html

 

以上が、「傳說對決」の台湾での圧倒的な人気についてなのですが、この人気を受けてか、別の台湾のゲーム会社Efunも「獵神」というゲームを2017年1月11日にリリースしました。ゲームシステム自体は「傳說對決」と同じです。

公式Webサイト:https://moba.efuntw.com/

Efunは台湾でのモバイルゲーム会社においては大手の方で、今年の台北ゲームショーでもかなり大きなブースを出していました。

リリースから2017年2月14日までのランキング推移は以下の通り。

 f:id:in_taiwan:20170215194338p:plain

※出典:App Annie

 

Garenaに負けじと広告を打っていますが、まだまだ「傳說對決」には及ばず。今後どこまで対抗できるか、これからの動向に注目です。

また、今後も様々なクローン(パクリ?)が出てくるかもしれませんが、恐らくは王者には敵わずすぐに淘汰されるのではないかと考えます。

 

以上、台湾のモバイルMOBA事情でした。