台湾のモバイルバトルロワイヤルゲームの推移
世界的人気ゲームとなったPUBGの波がモバイルにも及び、複数のタイトルがリリースされています。その中でも圧倒的人気なのが『荒野行動』。台湾でもランキング1位を独走状態です。ただ、実はちょっと前まで別のタイトルの方が人気がありました。その変遷を見ていきます。
以下の画像は、『荒野行動』の台湾App Storeでの直近のランキング
「ゲーム」だけではなく、「全体」でも1位をキープしています(2月17日「ゲーム」のみ別のタイトルが1位)。ただ、2月9日以前のデータがありません。もちろん、それ以前から既にリリースはされていますし、台湾でも遊ばれていました。では何かというと、"代理運営会社による繁体字版"のデータなんですね。
以下の画像は、NetEaseがリリースしていた頃のランキング。
上位にはいますが、1位ではありません。どういうきっかけで繁体字サービスに切り替わったかはわかりませんが、それを境にガラリと勢力が変わりました。
では、かつて荒野行動より人気があったゲームは何か?それは『Free Fire』です。
日本では全然人気がありませんが、台湾では長らく荒野行動より上でした(1位をキープまではいかないが、〜3位をキープ)。これは私の考えですが、『Free Fire』の台湾での運営はGarena。あの台湾で国民的人気のゲーム『League of Legends』を代理運営する会社です。Garenaの台湾での力は非常に大きく、その力を元に『Free Fire』のプロモーションも積極的に行っていた結果ではないかと考えます。
『Free Fire』と『荒野行動』が入れ替わった主たる原因は分かりません。『荒野行動』が繁体字になっただけでこれほど変わるのか、『Free Fire』は50人のみでそこに不満があったのか。『荒野行動』は今プロモーションを大きく行っており、有名配信者の多くがプロモーションとしての配信や、フェイスブックでの宣伝を行っています。
特に、きっかけや分析はできませんでしたが、推移の紹介でした。今後、本家『PUBG』のモバイル版が中国でリリースされる予定ですが、恐らくはすぐに台湾でもリリースされることになると思われます。そこでまた、どのような変化があるのか注目です。