「元」台湾在住ゲーマーレポート

台湾に住むゲーマーが、台湾のゲーム情報や日々の生活を報告

台北ゲームショーのここ5年間の変遷

 ゲームショーと言えば、東京ゲームショーが馴染み深いですが、台湾にも台北ゲームショーがあります。2003年から開催されて今年で16回目。(ちなみに、タイゲームショーもあって、「世界三大TGS」っていうジョークがあります。)

 私が台湾に来てから5年間で感じる台北ゲームショーの変遷を記します。あくまで、一個人の感想です。

 ・5年前

 台湾に来たばかりの私は、「台湾にもゲームショーがあるんだ!どんな感じなんだろう?」と期待ワクワクで行きました。ところが、実際はめっちゃくちゃしょぼくて非常にがっかりしました。東京ゲームショーの規模をイメージしてたのでその落差が激しかったです。

 会場はというと、Wargamingのブースが一番大きく、「World of Tanks」の大会等を開催していました。その他のブースは、台湾国内の老舗や中小のPCゲーム会社が細々と。また、ソシャゲは、日本では既に流行っていましたが、台湾ではまだ全く。

 

・3年前

 台湾にもソシャゲブームがやってきて、その中でも超人気のソシャゲが「神魔之塔(Tower of Saviors)」。これ、実はパズドラの丸々パクリゲームなんです。

 台北ゲームショーの会場も、この「神魔之塔」の会社Madheadが非常に大きいブースを出していました。また、いわゆる課金石の配布もあったために、非常に多くのプレイヤーがそのブースに殺到しました。その他には、ソシャゲブームに便乗した様々なソシャゲ会社が雨後の竹の子のように乱立されていました。5年前のショボさにがっかりしましたが、ソシャゲが嫌いな私はこのゲームショーにもがっかりしました。

 

・今

 それから今までは、やっと日本企業が進出してきました。これは、背景には、中国でPS4の販売が解禁されたことがあります。それに伴い、多くの日本企業がゲームの中国語版に力を入れるようになりました。台湾のゲーマーは、日本好きなこともあり、日本のゲームをよく遊びますが、全て日本語。そこで、ゲームをやりながら日本語を勉強した、という人もたくさんいますが、やはり100%の理解は難しい。中国語版の発売は非常に喜ばしいものです。個人的には、世界に目を向けるのが遅すぎるだろ、とは思いますが。。

 というわけで、ブームも東京ゲームショーかと思うほど日本企業が多かったです。また、Twitchも非常に大きな存在感を放っています。

 台湾ではTwitchの視聴者が非常に多く、世界で見てもかなり上位に入ります。人気配信者が集まり、ファンが眺めたり交流をしたり。

 

 

 この5年間でどんどん大きくなってきているなぁ、という印象を受けます。但し、規模の割に会場が小さく、入場者の多さと各ブースの客寄せが相まって、歩くのも一苦労するような状況。この間、東京ゲームショーと提携した、というニュースもありましたが、まずは会場を大きくする等整備重要でしょう。