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【ハースストーン】Ben Brode,Hamilton Chu 台湾メディア向けインタビュー翻訳

 ハースストーンは、ワタリガラス年についての発表がありましたが、2月28日にBen Brode,Hamilton Chuの台湾メディア向けビデオ通話インタビューが行われました。インタビュー記事を翻訳しました。

 元記事

《爐石戰記》揭露烏鴉年資訊與新英雄露娜拉 談及對世界冠軍 Tom60229 卡牌設計想法? - 巴哈姆特

 

問:ドルイドのヒーローにルナーラが追加されますが、なぜこのキャラクターを選んだのですか?現在《ハースストーン》のヒーローはアライアンスが多いように見えますが、ホードのヒーローを増やすことは考えていますか?

BEN BRODE:新ヒーローを設計する際、ドルイドと女性のヒーローを追加したいと思いました。そこで、ルナーラが理想の選択でした。新しいドルイドのヒーローを考えた時に、既に存在する、マルフュリオンのような大自然を保護する、典型的なドルイドではなく、ちょっと違ったドルイドにしたいと考えました。ルナーラは生き生きとしており、かつ女性なので、ピッタリでした。

  アライアンスとホードのバランスについて話すと、実は《ハースストーン》においてはヒーローは全て中立寄りで、アライアンスまたはホードに特別忠義を尽くしているわけではありません。ルナーラは《ハースストーン》に最後に加わるヒーローというわけではなく、今後もたくさんのヒーローが《ハースストーン》に加わります。

問:いつ新しいラップを披露しますか?

HAMILTON CHU:僕に聞いてるんだろ?(大笑)

BEN BRODE:歌を作るのが好きで、インスピレーションが沸けばすぐ作ります。今のところ特に予定はありませんが、もしかすると急にインスピレーションが沸くかもしれません。皆さん、楽しみにしててください。

問:3つの新拡張が発表されましたが、更に情報をいただけますか?それぞれの進度はいかがですか?

HAMILTON CHU:RAPで話し合おう!(二人爆笑)

BEN BRODE:多くは出せませんが、動画内にヒントはあります。

  進度については、新拡張版2は既に最終設計段階に入っており、現在バランス調整を行っています。新拡張版3は初歩の設計段階で、テーマとスタイルは決めており、現在カードと仕組みを追加しています。

問:溶岩の巨人のマナコストはどうして20に戻したのですか?

HAMILTON CHU:僕たちは、ナーフされたカードや環境が終わった後、プレイヤーが以前の慣れたプレイができないことに気づいたんだ。溶岩の巨人はハンドロックの重要なカードだ。溶岩の巨人をワイルドモードに入れるなら、ナーフ前に戻すことで、元々のハンドロックが使えるようになる。これが戻した理由だよ。

問:今回の栄誉の殿堂入りの3枚は、チームの話し合いで一致した結果でしょうか、それとも、熾烈な議論がありましたか?

BEN BRODE:各デザイナーのコンセプトを考慮しながら、一人でではなく、全体で話し合って決めます。たくさんのカードが候補にありますが、話し合いの結果、この3枚を殿堂入りにしました。

問:野性の繁茂とカジェッツアンの競売人はなぜ殿堂入りしなかったのですか?

BEN BRODE:どのカードを栄誉の殿堂入りにするか決める際、スタンダードモードで新たなデッキタイプやメタ、新しいプレイスタイルを生み出しにくいかどうかを見ています。カジェッツアンの競売人は確かに多くのメタでテクニックの基盤となっていますが、最終的なメタやマリガンでキープするような1枚にはなりませんでした。

  野性の繁茂については、栄誉の殿堂入りにするのは、クラシックカードを主としており、基本カードを栄誉の殿堂入りにするのは難しいです。魔素を消費せず、レベルを上げるだけで手に入るカードを栄誉の殿堂入りにするのはゲームに大きな影響を与えます。もし特定の基本カードがスタンダードモードに衝撃を与えることが分かったならば、それをナーフし、栄誉の殿堂入りにしないことを選ぶでしょう。

問:今、栄誉の殿堂入りの候補がたくさんあるとありましたが、元々栄誉の殿堂入りにしようとしていたがやめたカードはありますか?

BEN BRODE:先程上げたガジェッツアンの競売人はその一つです。今言ったように、スタンダードモードで新しいメタの出現を妨げないことから、栄誉の殿堂入りをやめました。

  栄誉の殿堂入りのカードは、特定のメタや特定のヒーローのカードになりやすいです。例えば、このカードはこのプレイスタイル、このヒーローのデッキには必ず入る、となると栄誉の殿堂入りになりやすいです。それは、私体が毎年スタンダードモードの環境を新鮮にしたいからで、あるカードがまた出て来たり、新しいプレイスタイルを阻害することを望みません。そのようなカードは栄誉の殿堂入りになる可能性が高いです。

問:《ハースストーン》にスタンダード落ちの概念が導入されたましたが、あるカードがスタン落ちした後、今後再録する可能性はありますか?例えば《旧神のささやき》がスタン落ちしたら、秘策に対抗するカードがなくなると思うのですが、新拡張版で再録されますか?それとも他の計画がありますか?

BEN BRODE:仮に本当に再録するとしたら、特別なカードを再録すると思います。今話したように、スタン落ちによりスタンダードモードに新鮮感をもたらすことを望んでいます。ですので、再録により主流メタにならないカード、特殊な効果や特定のヒーローに対して、具体的なカードで言うと、粉砕のようなカードは1つのヒーローを定義できるので、もし本当に再録をするとしたら、こうしたカードが再録されやすいと思います。

HAMILTON CHU:僕たちはスタン落ちによって新鮮さを維持したいんだ。ワタリガラス年は素晴らしい一年になるけど、もし再録するなら、環境に新しいカードを追加するという概念に抵触してしまう。本当に再録が必要なら、特定の特殊なカードだね。スタン落ちは、スタンダードモードでは使えないけど、ワイルドモードでは使えるし。

問:《ハースストーン》はスタン落ちを年度で決めています。これでは、年度末の拡張の寿命は短くなってしまいます。どうして1つの新拡張毎に1つの旧拡張をスタン落ちさせるという方法を取らなかったのですか?この方がカードプールが安定しませんか?

BEN BRODE:今あなたは、一つ減らして一つ増やす方法のメリットを上げましたが、私たちは3つ同時にスタン落ちさせる方法を選びました。このメリットは、次の一年度のテーマを同時に3つ設計でき、テーマとスタイルをどうするかじっくり考えることができます。

  これと、一つ減らして一つ増やす方法のメリットを比較すると、同時に3つスタン落ちさせると、プレイヤーに毎年3回デッキを組み直させるということがなく、一度に3つ落ちることで、みんな時が来た時に新たなプレイスタイルを組み立てます。でなければ、一年を通してプレイヤーのデッキが3回壊されてしまいます。1年に1回自分のデッキを組み直すことは、ゲームに復帰しやすく、1年に3回壊されてしまうと、すぐの復帰が難しくなります。

問:《コボルトと秘宝の迷宮》では、ローグも秘策を持つようになりました。今後の拡張で更に多くのヒーローが秘策を持つようになる可能性はありますか?ローグは今後枚拡張版ごとに秘策がありますか?

BEN BRODE:今後の拡張版の仕組みについては教えられません。ローグについて、私の考えは秘策を使ってもいい、つまり、今後秘策がスタン落ちしても、やはり秘策を使える。ローグに秘策がある目的はプレイヤーがローグに遭遇した時に、何の秘策か分からない、これが秘策カードの仕組みですので、原則的にはこの設計を維持します。

問:去年は《大魔境ウンゴロ》で適応、《コボルトと秘宝の迷宮》で招集がありましたが、スタン落ちでこれらのメカニズムがなくなっても、新しいカードでこれらのメカニズムを維持しますか?

BEN BRODE:基本的には、新拡張版には新しいメカニズムを入れることを望んでおり、環境で異なるプレイスタイルや仕組みにさせます。

  ある時には、発見、生命奪取等のメカニズムを残すことはありますが、全体的には、新しいメカニズムを入れて、新しいプレイスタイルや体験が出るかを見ます。

問:ゲーム内大会について詳しく教えてください。認証が必要なのでしょうか?もしたくさんのプレイヤーが作成したら、サーバーに負荷がかかりませんか?

BEN BRODE:サーバーについて言うと、規定外のストレスはかからないはずです。プレイヤーは時間を決めて、パスワードを設定でき、パスワードを知っている人が指定の時間前に大会に参加し、時間が来ると開始します。

HAMILTON CHU:認証については事前登録が必要だ。大会が始まると事前に作っておいたデッキのみ使える。マッチは自動で組まれ、規定のデッキに一致しているかチェックされるんだ。

問:10.2版はバランスが変わります。ラダーのデッキの多様性はプレイヤーに好評です。ワタリガラス年の新拡張版は定期的なバランス調整やゲームの新鮮さが増しますか?

HAMILTON CHU:僕達がバランス調整をする時は、慎重に公正を期しているんだ。環境に主流なプレイスタイルが現れた時、如何に対抗するか、これが《ハースストーン》の魅力なんだ。僕たちはプレイヤーが自分たちで新たなデッキを作って対抗して、デッキ発掘の可能性を楽しんでほしいんだ。本当に何かのカードがゲームのバランスに影響を与える時に、僕らはやっと介入するよ。

問:Tom60229は世界王者となりました。過去、王者のカードを製作しましたが、Tom60229のカードの設計は何か考えがありますか?

HAMILTON CHU:(笑)僕らは今まで意識してこの伝統を作ってきたわけじゃないよ。王者のカードの設計は別に決まってないよ。炎魔コウモリはたまたまその年の世界王者Firebatを描いた。 Ostkakaの宴のプリーストは最初設計が難しかったよ。

BEN BRODE:Tom60229のカードは、まだ何も考えていないです。うーん、、、60229だから、マナコスト60、攻撃力22、ライフ9の生き物を作りましょうか(笑)。

HAMILTON CHU:メモしたぞ。あぁ、蔡総統(日本で言う首相)がお願いするなら、作るかな。